講演会開催予定

　今回の「資本市場を考える会」では、名古屋商科大学経済学部教授 山本 雅道 氏をお招きし「インサイダー取引規制・法執行に関する日米比較」と題してお話を伺います。
　わが国におけるインサイダー取引に関する規制は、会社関係者や重要事実などの要件が比較的細かく定められている一方、アメリカではインサイダー取引を直接的に規制する法律は存在せず、抽象度が高い証券取引所法やSEC規則を根拠に、判例法によって規制が発展してきました。また、法執行においても取り得る手続きや措置など、様々な違いが見られています。
　日米とも市場環境の変化によって規制の形や考え方が少しずつ変わってきていますが、例えばアメリカではシャドー・トレーディングが問題視されるなど、日々新しい論点も見られるところです。今回は、日米のインサイダー取引規制や法執行の制度等について、近年の重要論点とともに概観します。

　今回の「資本市場を考える会」では、慶應義塾大学法学部政治学科教授、東アジア研究所長 西野 純也 氏をお招きし「尹錫悦大統領弾劾後の朝鮮半島情勢」と題してお話を伺います。
　昨年12月、韓国では尹錫悦大統領による突然の非常戒厳の宣布、翌日の非常戒厳解除をきっかけに、金龍顕前国防相の逮捕、尹大統領の弾劾訴追案の可決、内乱容疑での起訴など、政治的な混乱が続いています。今後も不安定な状態が続くと見られており、北朝鮮の出方や安全保障面の影響を懸念する声も聞かれています。
　今回は、尹大統領を巡る一連の混乱を振り返るとともに、これからの韓国・朝鮮半島情勢を展望します。