経済一般書
現代金融資本市場の総括的分析
本書は、リーマン・ショックから10年を経過し平静さを取り戻した市場機能の再評価や、これからの10年を展望することを主な課題として、証券経営研究会の成果をとりまとめたものである。
第1に、マクロ的な分析アプローチを行い、これからの金融資本市場を論じるにあたり、再度議論の対象となる歴史的観点をまとめているが、新たな市場へのストレスとなったCOVID-19下での評価も加え、大変興味深い分析となっている。
また、現状の資本(証券)市場と市場参加者の分析をしており、証券業のビジネスモデル、最新の企業統治のあり方、そして米国の証券市場等に係る考察は、我々にとってより多くの示唆を与えてくれるであろう。
さらには、これからの金融資本市場についての分析を行い、デジタル・トークン等の新しいイノベーションについての報告がされており、これらは近い将来の金融資本市場を考えるうえで基盤となるかもしれない。
本書が、今後、我が国の市場の発展に適切に対応するための一助となることを心より願っている。
目次
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当研究所主席研究員 若園智明
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法政大学名誉教授 渡部亮
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福岡大学商学部教授・当研究所客員研究員 伊豆久
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京都先端科学大学経済経営学部准教授・当研究所客員研究員 李立栄
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当研究所主席研究員 二上季代司
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関西学院大学商学部教授・当研究所客員研究員 岡村秀夫
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桃山学院大学経営学部教授・当研究所客員研究員 松尾順介
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大和総研金融調査部主任研究員 横山淳
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立教大学名誉教授 北原徹
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当研究所名誉研究員 佐賀卓雄
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東北学院大学経済学部専任講師・当研究所客員研究員 小林陽介
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福岡大学商学部教授・当研究所客員研究員 掛下達郎
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当研究所主席研究員 若園智明
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明治大学国際日本学部特任教授・当研究所客員研究員 沼田優子