第41号(2003年3月) 公社債流通市場改革と国債管理政策
証券化市場とクレジット・デリバティブ市場
―両市場の関連と現状、課題について―
原田喜美枝(大東文化大学講師当所客員研究員)
- 〔要 旨〕
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証券化市場は着実に拡大を続け,公社債市場の中で一定の地位を占めるようになっている。2001年の証券化商品の発行額は,普通社債発行額の約60%に相当する5兆2,000億円であった。
本稿では,拡大する市場と多様化する商品に焦点をあて,証券化関連市場の中でも新しく発展してきたシンセティックCDOの市場について,その概要を整理することに主眼をおく。また,シンセティックCDO,クレジット・デリバティブ市場と既存の証券化商品市場の関連性についても解説している。