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出版物・研究成果等

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証券経済研究 第85号(2014年3月)

効率的でない市場でのベンチマークの在り方—オリジナルTOPIXの擁護—

広田真人(首都大学東京客員教授)

〔要 旨〕
 2014年初から「JPX日経400」という新たな株価指数の算出が始まり,高まる一方のCAPM批判と合わせてベンチマークインデックスの在り方が改めて注目されている。
 勿論,“合理的インデクシングが好ましい”ことに違いないが,母集団であるマーケットの価格形成が非効率である中でベンチマークインデックスがこの条件を充足出来る訳がない。マーケットが歪んでいる時は株価指数も歪まねばならない。株価指数とは何よりもマーケットの鏡であらねばならないからである。
 ところが,「株価指数の商品化」の進行と共に,現実から乖離しようとも株価指数にお化粧を施し,魅了的なマーケットを演出する動きが生まれ易くなる。

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