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出版物・研究成果等

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証券経済研究 第94号(2016年6月)

マーケットのデフォルト・リスクが新規株式公開市場におよぼす影響

船岡健太(九州産業大学准教授・当研究所客員研究員)
北島孝博(大阪市立大学特任講師)

〔要 旨〕
 新規株式公開市場のセンチメントの計測を試みた先行研究では,ブックビルディングにおける投資倍率のデータや売買開始日前の市場であるグレイ・マーケットの取引状況など,日本では入手困難なデータが用いられていることが多い。
 本研究では,主に株価データを利用するオプション・アプローチから計測したデフォルト・リスクをセンチメントの代理変数として用いて,新規株式公開市場におよぼす影響について分析を実施した。
 このオプション・アプローチを用いて推定を行ったマーケットのデフォルト・リスクは,新規株式公開の実施に関する意思決定と初期収益率の水準に影響をおよぼすことが示された。

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