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証券経済研究 第99号(2017年9月)
日本の株式市場における固有ボラティリティの時系列分析
柴田舞(高千穂大学商学部准教授)
〔要 旨〕
本稿では日本の株式市場における個別銘柄のデータを用いて3種類のボラティリティを推定し,それぞれについて景気との関係,そして近年の市場環境におけるボラティリティの決定要因を探るための回帰分析を行った。日本の株式市場ではなぜ固有ボラティリティが低位安定しているのか,という点に対して,ROEの変化や,マネーストックが急増している点が理由であると判明した。また,日本の株式市場内で個別銘柄間の連動性が高まっている点や,市場ボラティリティの重要性が相対的に高まった点も発見された。
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